2011年7月26日火曜日

移民問題/テロと偏見 ノルウェーの連続テロに関して

こんにちは!!
そう、サボリン加藤です。
 日焼けしまくってアダモちゃんみたいになりそうです。

さ、みなさんももうご存知だと思いますが今日はノルウェーで起きたテロについて書きます。連続テロで多くの犠牲者が出ましたね。
今回の事件はノルウェー国内だけでなく世界各国に関わる大きな問題を内包していると思うので、そのへんを書きたいなと思います。

要点は、今回のテロの性格と、それをとりまくメディアに絞ろうと思います。

今回のテロの性格ですが犯人はムスリム移民に反対する右翼的プロパガンダを掲げるノルウェー人でしたね。ムスリム移民が西洋文明にとっての脅威だという主張は新しいものではありません。旧植民地からの移民も多いですからね。宗教や習慣の違いや、安い労働力となり現地の人の雇用機会を減らすだとか様々な理由で排斥の動きはず〜っとあったんですね。ヨーロッパで移民問題といえば、ほぼイスラム移民の問題を意味することが多いと思います。

移民問題。これは日本でも今後問題になってきますね。日本でもヨーロッパのように帝国主義の時代がありましたから、北朝鮮、韓国、中国からの移民もありましたし現在もだいたい200万人ほど外国国籍の人が日本に滞在しています。今後人口減少が予想されるので移民を受け入れて労働力として経済成長を維持しようという主張もあります。
地理的にも歴史的にも全く違うヨーロッパと日本の移民問題を比べるのはナンセンスだとは思いますが、どちらも現地の人と移民との軋轢はなかなか避けられない問題ですよね。
特にヨーロッパだとキリスト教的な西洋価値観と、ムスリムの価値観は特に大きな価値観の違いとなって問題となることが多いですね。
もう議論しつくされたトピックなのでここで挙げるのはすこしはばかられますが、サミュエル・ハンチントンというアメリカの政治学者が文明の衝突で主張するように、今後は国家や冷戦時代の西側、東側の対立よりも文明同士の対立が問題になると予見していたんですね。まさにその状況がアメリカやヨーロッパでおこっていますね。西欧文明とムスリム文明の対立は今もいたるところで顕在化しています。

移民問題に対してわたしの意見はとても流動的で、ここでみなさんにはっきりこれという意見が言えないのがもどかしいですが、必ずしも移民流入が治安悪化を招くという偏見は正しくありませんし、実際アメリカの移民が多い地域の方が少ない地域よりも犯罪数が少ないというレポートもありました。(どこで見たのか忘れたので探しておきます。)
日本は単一民族で島国で〜とかいう議論もありますが、もはや全てがインターナショナライズされている中で日本が一国繁栄すればいいというものではありませんし、実際そんなことは不可能になってきていると思います。

中国やインド、さらに東南アジアの人口を見ればもし日本政府が移民に対して宥和政策をとった場合に流入する移民の数はかなりの数になるし、何の準備もなければ社会は混乱することは当然ですね。一方、良い点もあって例えば有能な人材をどんどん日本の大学機関で教育して、将来彼らが自分の国や日本で日本の経済に貢献してくれるメリットもあります。ドイツなんかはよく中国の優秀な学生をドイツで育成して将来のドイツ国益のためのエリート育成をしてます。

さてノルウェーの事件に戻って、今回の一件でムスリム移民のヨーロッパでの問題がさらに顕在化することとなりましたね。今後ヨーロッパ諸国がどのような対応を移民に対して行い、どのような成果があるのかを見守ることは日本のこれからの移民政策を考える際の良い検討材料になるのではないかなと思います。

もう一つの要点、メディアの報道です。
事件直後、西欧メディアはテロとムスリム原理主義やアルカイダとの関わりを示唆する報道をしていました。商業戦略もあるのはよくわかりますが、テロ=ムスリムというイメージはやはりなかなか払拭できないものですね。
その後ノルウェー人のしかも反ムスリムイデオロギーを掲げる人が犯人だとわかったあとも、やはりムスリム色を捨てずにアルカイダの残虐性をまねたテロが起こっているなどと報道していました。(主にニューヨークタイムズについて言ってます。)ちょうどこの西欧メディアの報道に関してわたしがすごく共感できる記事があったので、英語ですがお時間があれば是非読んでみてください。
 ここにも西洋文明とムスリム文明の対立構造から、テロといえばなにかしらムスリム色がつきまとうメディア報道の偏見が存在するように思います。みなさんはどう思いますか?

移民問題と、テロと偏見について書きました。
ちょっと真面目でつまらない文章でしたが読んでいただいてありがとうございます!!

あ、最後にこの曲を聴いてみてください。
なんか世の中の憂いをわたしは想像してしまう曲ですがとても美しいです。


それでは、また。

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